舗装工事業が助成金活用にあたり、経営労務診断を実施する必要はあるか?

舗装工事業が助成金活用にあたり、経営労務診断・経営労務監査を実施することは、多くのメリットがあります。また、これを怠るといくつかのデメリットも生じます。

経営労務診断・経営労務監査のメリット

1. 助成金受給の確実性向上

助成金は、法令遵守が厳格な審査項目となります。経営労務診断・監査を通じて、残業代の未払い、36協定の未提出、労働条件通知書の不備など、助成金申請の不支給要件となる可能性のある問題点を事前に洗い出し、改善できます。これにより、申請がスムーズに進み、確実に受給できる可能性が高まります。

2. 労働環境の可視化と改善

診断・監査は、自社の労働時間管理、賃金体系、福利厚生といった労働環境を客観的に評価する機会となります。これにより、経営者自身では気づきにくい問題点が明らかになり、従業員の定着率向上や生産性向上につながる具体的な改善策を立てることができます。

3. 従業員との信頼関係構築

労務環境の改善に取り組む姿勢を示すことで、従業員からの信頼を獲得できます。これにより、離職率の低下や、従業員のモチベーション向上といった間接的なメリットが期待できます。


未実施の場合のデメリット

1. 助成金申請の不成功

経営労務診断・監査をせずに助成金申請を行うと、提出書類や現地調査で法令違反が発覚するリスクが高まります。この場合、申請が不支給となるだけでなく、最悪の場合、不正受給とみなされ返還命令や罰則が科される可能性もあります。

2. 潜在的な労務リスクの放置

未実施の場合、残業代の未払いなど、潜在的な労務リスクが放置されたままとなります。これにより、従業員との労働トラブルや、労働基準監督署からの是正勧告を受けるリスクが高まります。一度大きな問題が顕在化すると、企業の信用失墜にもつながりかねません。

3. 改善機会の損失

自社の労働環境の現状を正確に把握できないため、従業員の不満がどこにあるのか分からず、有効な対策を講じることができません。結果として、人材不足が深刻化したり、従業員のエンゲージメントが低下したりする悪循環に陥る可能性があります。

要するに、経営労務診断・監査は、単に助成金をもらうための手段ではなく、企業のコンプライアンス強化持続的な成長のための重要なプロセスと言えます。

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