💡 日建連が推進する具体的な技術開発事例
日建連は、「建設生産プロセスの革新」を掲げ、人手不足や高齢化が深刻化する建設産業を持続可能にするため、情報通信技術(ICT)やロボット技術を積極的に導入・推進しています。
1. BIM/CIMの推進と標準化
**BIM(Building Information Modeling)**は建築分野で、**CIM(Construction Information Modeling/Management)**は土木分野で、それぞれ活用される3次元モデルを基盤とした情報管理手法です。日建連は、このBIM/CIMを建設生産プロセス全体に普及させるための活動を推進しています。
具体的な取り組み:
- データ連携と標準化の確立:
- 設計・施工・維持管理の全段階で3次元モデルを共通の情報基盤として活用するため、異なるソフトウェア間でも情報がスムーズにやり取りできるデータ標準やガイドラインの策定を進めています。
- 「BIM/CIM原則適用」への協力:
- 国土交通省が公共工事でBIM/CIMの活用を原則化する方針に対し、日建連は業界全体で対応できるよう、技術者の育成や成功事例の共有を通じて協力しています。
- モデルを活用した業務改善:
- 3次元モデルを用いて、施工前に干渉チェックを行い手戻りを防止したり、VR/AR技術と組み合わせることで、設計内容の可視化や関係者間の合意形成を効率化しています。
2. i-Constructionと自動化施工
i-Constructionとは、ICT技術を全面的に活用することで、建設生産性の大幅な向上を目指す国土交通省主導の取り組みです。日建連はこれに積極的に協力しています。
具体的な取り組み:
- ICT建機による施工:
- GPSやセンサーを活用し、建機が自動または半自動で設計図通りに掘削や整地を行うICT建機の導入を推奨しています。これにより、熟練技能者でなくても高精度な作業が可能になり、大幅な省人化を実現します。
- ドローン・レーザースキャナーの活用:
- 測量作業において、ドローンによる空中写真測量や、レーザースキャナーを用いた高精度な3次元測量を活用し、作業時間の大幅短縮と精度の向上を実現しています。
- IoTを活用した施工管理:
- 建設現場の様々なデータ(進捗、品質、安全、環境情報)をIoTデバイスでリアルタイムに収集・分析することで、遠隔からの現場管理や異常の早期発見を可能にしています。
3. ロボット技術と建設DX
特に深刻な人手不足に対応するため、日建連は現場作業を代替・支援するロボット技術の開発と実用化を推進しています。
具体的な取り組み:
- 建設ロボットの開発・導入:
- 溶接ロボットや、高所作業を行う自動搬送ロボット、床の仕上げを行う仕上げロボットなど、危険作業や重労働を代替するロボットを開発し、実証実験を経て現場導入を進めています。
- AIによる品質・安全管理:
- AIを活用して、撮影されたコンクリートの表面画像からひび割れや欠陥を自動検出したり、監視カメラの映像から作業員の危険行動を自動認識するシステムを開発しています。
- デジタルツインの構築:
- BIM/CIMで作成した3次元モデルに、維持管理データやセンサーデータなどのリアルタイム情報を統合し、仮想空間にデジタルツインを構築。これにより、建物の劣化予測や最適な修繕計画の策定を可能にしています。

