BCPがある仮設足場業会社とない会社、どれくらいの差が付くか?

結論から言うと、
BCPが「ある」仮設足場業会社と「ない」会社では、
中長期で見ると“かなり大きな差”が付きます。

しかもその差は、**売上より先に「信頼」と「選ばれ方」**に表れます。

以下、実務感覚に近い形で整理します。


1. 元請からの評価の差(体感値)

■ BCPが「ある」会社

  • 「災害時も連絡が取れる会社」
  • 「現場を混乱させない会社」
  • 「何かあっても任せられる」

👉 協力会社評価:上位20〜30%に入りやすい

■ BCPが「ない」会社

  • 「何か起きたら読めない」
  • 「事故・災害時が怖い」
  • 「代わりは他にもいる」

👉 評価は横並び or 下位固定

※元請は表で点数化していなくても、
頭の中では確実にランク分けしています。


2. 受注・仕事量の差(じわじわ効く)

■ BCPがある会社

  • 災害後・台風前後でも「声がかかる」
  • 急ぎ案件・難しい現場を任されやすい
  • 「今回はあの足場屋に頼もう」と思い出してもらえる

■ BCPがない会社

  • 平常時は問題ないが、
  • 非常時・繁忙期・トラブル時に後回し
  • 代替が効く会社として扱われる

👉 年間トータルで見ると、
仕事量に1.2〜1.5倍程度の差が出るケースは珍しくありません。


3. 災害・事故が起きたときの差(決定的)

ここが最大の分かれ目です。

■ BCPがある会社

  • 初動が早い
  • 元請への報告が的確
  • 「被害を最小限に抑えた会社」と評価される

👉 事故・災害後も取引が続く

■ BCPがない会社

  • 判断が遅れる
  • 連絡が後手に回る
  • 元請が説明に困る

👉 一度のトラブルで「外される」ことがある

※足場業は
「1回の非常時対応=10年分の信用」
と言われることもあります。


4. 単価・条件面の差(表に出にくいが大きい)

■ BCPがある会社

  • 無理な工程を押し付けられにくい
  • 単価交渉の場で「安全・対応力」を理由にできる
  • 値下げ圧力が比較的弱い

■ BCPがない会社

  • 「安全は当たり前」と扱われる
  • 価格だけで比較されやすい
  • 条件交渉が通りにくい

👉 単価差が5〜10%程度つくことも実務上はあり得ます。


5. 会社の“将来性”の差

■ BCPがある会社

  • 元請のBCP・災害対応計画に組み込まれる
  • 「長く付き合う協力会社」枠に入る
  • 事業承継・M&Aでも評価されやすい

■ BCPがない会社

  • 個人技・社長依存になりやすい
  • 社長が動けない=会社が止まる
  • 将来の選択肢が狭まる

6. 数字でまとめると(目安)

項目BCPありBCPなし
元請からの信頼高い不安定
仕事量1.2〜1.5倍横ばい
災害後の評価プラスに転ぶマイナスになりやすい
単価・条件有利になりやすい価格勝負
継続取引長期入替対象

本音のまとめ

BCPがあるかないかで、

「普段は同じでも、
何か起きた瞬間に“別の会社”として扱われる」

これが現実です。

特に仮設足場業は、
非常時=真価が問われる業種なので、

  • BCPがある会社 →「信頼されて残る」
  • BCPがない会社 →「問題ない限り使われる」

この差は、年数が経つほど広がります。