【静岡県・中小建設業社長様】第4回 職人技を動画で残すことが会社の財産になる~「動画で若手が最短で上達する学び方」全5回シリーズ~


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~技術は、人ではなく会社に残す時代へ~

建設会社にとって、一番大切な財産は何でしょうか。

重機でしょうか。

資材でしょうか。

土地や建物でしょうか。

もちろん、それらも大切です。

しかし、私は本当の財産は**「人が持つ技術」**だと考えています。

どれほど高価な機械があっても、それを使いこなす技術がなければ価値を生み出せません。

建設業は、まさに「人の技術」で成り立つ仕事です。

だからこそ、その技術を会社の中に残す仕組みが必要になります。


技術は「会社のもの」になっているでしょうか

ベテラン職人には、

30年、40年かけて身につけた技術があります。

しかし、その技術は、

本人の頭の中や体の感覚にしか残っていないことが少なくありません。

もし退職したら。

もし病気で現場に出られなくなったら。

その技術は会社から失われてしまいます。

これは会社にとって大きな損失です。


「分かっている」が一番危ない

ベテランほど、

「そんなことは当たり前。」

と思っています。

だから説明を省いてしまいます。

しかし新人は、

何が当たり前なのか分かりません。

例えば、

  • なぜその順番で作業するのか。
  • なぜその工具を選ぶのか。
  • なぜそこで一度立ち止まるのか。

その一つひとつに、安全や品質を守る理由があります。

動画は、その「当たり前」を見える形で残せます。


動画は「暗黙知」を会社の知識へ変える

哲学者・科学者のマイケル・ポランニーは、

「人は語ることができる以上のことを知っている。」

という言葉を残しました。

これは「暗黙知」という考え方です。

職人の技術は、

説明できないから価値があるのではありません。

説明できなくても、

会社として残さなければならない知識なのです。

動画は、

言葉では伝えきれない

姿勢

目線

タイミング

体重移動

力加減

まで記録できます。

つまり、

暗黙知を未来へ残せるのです。

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「あの人しかできない仕事」をなくす

会社経営で一番危険なのは、

「あの人しか分からない。」

という仕事です。

担当者が休めません。

育成も進みません。

品質も安定しません。

動画で技術を残せば、

会社全体で共有できます。

「個人の技術」が

「会社の技術」へ変わる瞬間です。


採用にも大きな効果がある

若い世代は、

「ちゃんと教えてもらえる会社か。」

を重視しています。

会社紹介動画の中で、

先輩職人が動画を見ながら新人へ教えている様子が映っていたらどうでしょう。

応募する人は、

「ここなら安心して働けそう。」

と感じます。

つまり、

教育動画は採用動画にもなるのです。


ベテラン職人への最高の敬意

動画を撮影すると、

ベテラン職人は最初、

「自分なんか。」

と言うことがあります。

しかし、

私は逆だと思っています。

動画に残すということは、

その人の技術が会社の教科書になるということです。

何十年も積み重ねた経験が、

次の世代を育てます。

これ以上の評価はありません。


教育DXとは「技術の歴史」を残すこと

DXというと、

AIやITを想像しがちです。

しかし、

建設業の教育DXとは、

会社の歴史をデジタルで残すことでもあります。

10年後、

20年後、

新しく入社した社員が、

創業時から受け継がれてきた技術を動画で学ぶ。

これは会社の文化を守ることにもつながります。


まとめ

建設会社の本当の財産は、建物や機械だけではありません。

長年にわたって磨き上げられた職人の技術こそが、他社には簡単に真似できない価値です。

しかし、その技術を個人だけが持っている状態では、退職や世代交代とともに失われてしまう可能性があります。

動画は、その課題を解決する有効な手段です。

熟練者の技術を記録し、新人教育に活用し、会社全体で共有することで、「個人の経験」を「組織の資産」へと変えることができます。

さらに、その動画は採用活動でも、「人を育てる会社」という信頼につながります。

これからの建設業で求められるのは、「技術のある会社」ではなく、「技術を未来へ受け継げる会社」です。

動画で職人技を残すことは、映像を保存することではありません。それは、会社の誇りや文化、そして次の世代への思いを未来へ受け継ぐことです。


最後に

私は、建設業のSNS動画は「採用のための動画」で終わらせるべきではないと考えています。

一本の動画には、三つの価値があります。

  • 若い人に「この会社で働きたい」と思ってもらう採用の価値
  • 新人が安心して学べる教育の価値
  • ベテラン職人の経験を未来へつなぐ技術継承の価値

この三つがそろったとき、動画は単なるコンテンツではなく、会社の未来を支える「経営資産」になります。

建設業は、形あるものをつくる仕事です。しかし、その仕事を支えているのは、形のない技術と知恵です。そのかけがえのない財産を未来へ引き継ぐために、動画という新しい道具を活用することは、これからの時代の経営に欠かせない選択ではないでしょうか。

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